組織プレイの基本となるのがパスです。パスの成功率が高いほどボール支配率は上がりゴールへの決定機も増えてきます。
パスの成功率を上げる
パスの成功率を上げるためには、ボールの出し手と受け手のの位置関係が重要です。
両者を結ぶパスコース、受け手にマーカーが付いていないかを確認してからパスをするだけで、成功率は安定して高くなります。
また、自チームと相手チームのフォーメーションを把握しておけば、パスコースとスペースがどこにあるかを予測することも可能です。
あとはどんなパスをどこに通すかという判断の正確性とスピードを上げれば、確実にボールをつなげれれるようになり、相手ゴールを脅かす決定機を演出することができます。
ショートパスをつなげる
グラウンダーのパスを出すのがショートパスです。パスコースが開いた状態で近い距離にいる選手に渡すなら、これほど確実性の高いパス方法はありません。
試合中の使用頻度も自然と高くなって当然でしょう。とはいえ、その確実性をさらに高めるためのショートパスはパスの出し手の体勢が、しっかりと受け手の方をむいていて、なおかつ相手ディフェンダーからのプレッシャーがない状態にすれば、利き足を使った鋭い球足のパスを正確に通せるようになります。
ロングパスで大きな展開
ロビングなどの浮き球を使ったパスのことをロングパスと呼びます。長いボールを使った大きな展開を生み出せる事が魅力です。
ディフェンスラインの裏を狙うフィードキックや、サイドアタックのアクセントになるサイドチェンジは、成功すれば一発で展開を変えられます。
ただし、確実性という意味ではショートパスに比べて劣ることも事実です。ロングパスだけで攻撃を展開させるのは無理があるので、基本的にはショートパスやドリブルで流れを作りつつ、リズムを変えたいときにロングパスを使うのがベストです。
スルーパスで守備の裏を突く
パスの受け手の前方のスペースにボールを出して選手が走りこんで受けるという形になるのがスルーパスです。
ディフェンスラインの裏へ出したボールに走りこませ、キーパーと1対1の状況を作り出したり、サイドのスペースに走りこませて速い展開のセンタリングをあげさせるプレイなどが効果的です。
ただし、いずれの場合も受け手の選手が前を向いた状況で使うように意識しておこう。受け手の体勢が整っていないと、反応しきれずにカットされることが多いからです。
なお、飛び出しや司令塔の特殊能力を持つ選手間でスルーパスを行うとき、パスを出すより早く前線に走りこむアクションを見せることがあります。
このタイミングにあわせれば成功率は格段にアップします。
ワンツーパスで敵を混乱させる
相手の守備人数が多いペナルティエリア周辺で縦への突破を図るときなど、特に効果的です。
また、単純にリターンパズを出すだけでなく、他の選手にパスを回したり、ダッシュした選手を囮に使い、ディフェンダーがケアに向かってでてきたスペースをドリブルで突破するといった工夫も可能です。
いずれにしても、受け手の選手はダイレクトでリターンパスを出すより、一度トラップしてから状況に合わせて次のプレイを選択したほうが成功率は高くなります。