ドリブルやパスでゴール前まで攻めあがっても、肝心のシュートが決まらなければ得点にはなりません。重要なのは状況に合わせた正確なシュートを打ち分けることです。
シュートが決まらず得点できなければ、圧倒的にボールを支配してどれだけ華麗に攻め続けたとしても試合に勝つことはできません。
せっかくシュートチャンスを作れるようになったなら、それを確実に活かすだけの決定力も身につけておきましょう。
そのためのポイントになるのは、技術はもちろん冷静な判断力が必要です。選手の特徴を把握したうえで決まる確率の高いコースを見抜いて慌てず正確にシュートを打ちましょう。
1対1の状況を確実に決める
キーパーと1対1の状況は、基本的に攻撃側が圧倒的に有利な得点チャンスです。絶対にはずせない場合なだけに、ドリブル突破やスルーパスからの抜け出しでこの状況になったら、まずはキーパーの位置と動き方を確認して、もっとも確実性の高いシュート方法をイメージしましょう。
フェイントでキーパーをかわす以外なら、キーパーの位置でシュートを打ち分ける。前に出てこないようならグラウンダーの鋭いシュートを開いたコースに打ち、前に出てきたならループシュートで頭上を越すのが効果的です。
なお、ダッシュドリブル中のシュートは威力コソ上がるものの精度は落ちやすい。余裕があるなら通常のドリブルに戻して、狙うコースに体を向けるなど、正確なキックができる体勢を作ると精度は格段に上がります。
・コースを打ち分ける
・効き足で蹴らせる
・ループシュートで頭上を
・近距離ならループシュート2
エリアごとのシュート方法
ペナルティエリア内とその近辺は、ゴールまでの距離が近く、シュートが決まりやすいエリアです。しかし、右図で示したA、B、Cのエリアでは、決まりやすいシュート方法が異なり、いつも同じようなシュートばかり打っていてはせっかくのチャンスを逃してしまうことになります。
ゴールの方向に体を向けて、隅のコースを狙うことは共通の基本として、ゲージを溜める割合や打つべきタイミングなど、エリアに応じたシュート方法をマスターしよう。
エリアA コースを見つけて素早く打つ
ゴールまでの距離が近くゴールマウスを正面に捉えているため、隅のコースへ打ち分けやすいエリアになります。
当然、得点の確率も高くなりますが、ディフェンスの裏へ抜け出してキーパーと1対1になった状況以外は、多くの選手が密集しているはずです。とはいえゴールは目の前。シュートコースを見つけたら、多少強引でもシュートを打つことがおすすめです。
体勢が十分でなくてもある程度のコースは狙えるし、アウトサイドを使える選手ならなおさら。この距離でゲージを溜める必要はないので、素早いシュートを心がけましょう。
エリアB ファーサイドに流し込むことが基本
エリアAよりも角度がついてコースは狭くなっているが、ゴールまでの距離が近いことは同じです。ここでは比較的コースが開きやすいファーサイドのネットを狙い、ゲージ2割から3割で流し込むようなシュート打ちましょう。ただ、ゴールライン際に近づきすぎると、角度がなくなってファーサイドを狙って決まりにくくなります。
その場合は思い切ってニアサイドへ強めのシュートを狙ってもいいでしょう。キーパーにはじかれても入ることがあるし、こぼれ球がつながる場合もあります。
エリアC ミドルシュートからの2次攻撃も
ゴールまでの距離は多少残るものの、ゴールマウスを正面に捉えているためミドルシュートが決まりやすいエリア。ミドルシュートはパワーが重要なので、シュート力の高い選手が打ったほうがいいですが、ゲージを溜めすぎるとふかすだけの結果になりやすいです。
ダッシュドリブルからのミドルシュートならパワーが上がるので、ゲージは溜めても5割ぐらいまでが好ましいです。
グラウンダーのバックパスや横パスに走りこんで合わせるパターンなら3割程度でも十分です。強烈なシュート枠に飛べば、弾かれても2次攻撃のチャンスになります。